腸に酒をしまいこむ女


『古典酒場』第三弾の打ち合わせで、
『酒とつまみ』の大竹さんと大井町へ。
先日、女性ライター&小説家さんたちと
大井町ロケハンして以来、
あたしのなかではかなりお気に入りエリア。
この日は、いそいそと会社を出て、
大竹さんと落ち合う前に、再度大井町をロケハン。
「肉の前川」をのぞいてみると、
すでにささみ刺しをつまみに一杯やっているおじさま方が。
あ~、やっぱりいいエリアだなあ。
路地裏・横丁をうろちょろしていたら、
とあるモツ焼き屋の前で、
猫ちゃんがお食事しているところに出くわした。
いやしくも、
何を食べて居るんだろう、
なんてのぞき込むとなんと、チャーシューの切れ端らしきものを
たんまりとお召し上がりに!!
おお~、ここいらの猫ちゃんもかなりいい環境で育っている。
うらやましさのあまりお食事中の猫ちゃんの横で
しばし佇んでいたら、「ニャフッ!」と警告をうけ、
我に返る。
はふ~。
猫ちゃんの食べ物にまで涎たらすなんて、どうかしている。


早く呑みたい、食べたい気持ちをぐぐっとこらえ、
大森駅まで足を伸ばし、さらにロケハン。
遠藤カメラマンの事前情報を基に
徘徊。
おお、遠藤カメラマンから教えて頂いたように
ふとした一角に、これまたディープな横丁が!
なかなか泥臭い感じで、これもたまらん。
不審がられながらも、
思わず横丁を2~3往復してしまった。
いつかここではしご酒してみたい。。。


ぼちぼち大竹さんとの約束の時間がせまってきたので、
また大井町へと戻る。
「少し後れます~」と電話があり、
先に酒場で呑み始めることに決定。
前もって「●●という酒場で呑みましょう」なんて
あたしから言っていたのに
徘徊途中で気が変わり、
大竹さんに一言も伝えずに、
打ち合わせ場所変更。
以前から気になっていた「金井寿司」へ。
がらりとあけるとカウンター7席ほどにテーブル席1席の店内には
常連客のおじさま方でいっぱい。
これまた優しいおじさまに席をつめていただき、
二人分の席を確保。
「お連れ様をお待ちになりますか?」と大将にきかれるも
「いや、先に呑んでます」といい、さっそくビールにありつく。
最近、ビールを呑むとすぐにお腹がふくれるため
グラスビールにとどめておく。
しゃことカニの酢醤油仕立てをお通しでいただき、
ビールを干す。
次は、芋焼酎のお湯割り。
常連客は、大将のお父さんが仕切っていた時代から
通っていた方ばかり。
まるで家族のような雰囲気。
お互いおもしろおかしく
相手のことを揶揄しながら
呑んでいる。
と、そこへ大竹さんから電話。
駅にいるとのことで、迎えに行く。
後で聞いたところ、
あたしが最初に指定した酒場に行ったものの、
いなかったため、いそうな酒場を探して徘徊していた、
とのこと。
本当に、すみません。
気まぐれなうえに、連絡もせずに河岸を変えるという
傍若無人っぷりで。。。


大竹さんと合流したところで、
大将に酒肴をお願いしよう、と思ったところ
通風持ちは、魚でもNGのものがあるとのこと。
ああ~、すみません。
あたしの勉強不足で。
通風は、お肉がNGなんだとばかり思っていました。
まったく気遣いができないあたし。。。
「じゃあ、酒肴は大竹さん頼んで下さい」と
注文を大竹さんに投げてしまった。
どうもすみません。
ここの大将が用意してくれる酒肴、刺身はどれも旨い。
酒がすすむ、すすむ。
のはずなんだけど、最近内臓が燃えるように熱いあたしは、
この日は日本酒・焼酎は打ち止め。
可愛らしく緑茶ハイにとどめておく。
隣客も通風持ち、とのことで、
大竹さん、常連客で通風話で盛り上がる。
その話を聞きながら
「ああ、健康ってばやっぱり大事」なんて勝手なことを思う。


ひとしきり呑んだ後は、
『TOKIO古典酒場 昭和下町和み酒編』で
お世話になった
銀座のバー「ル・ヴェール」へ。
ダンディな佐藤さんが出迎えてくれる。
「モスコミュール」「ブラディマリー」などをオーダー。
常連客さんがもっていらしたシャンパンもおすそわけいただいた。
大竹さんから
「締めのお酒は佐藤さんにマティーニ作っていただいたら?」と。
ああ、もう酔いどれで味もわからなくなっている
こんな酔っ払いのために佐藤さんにマティーニ作っていただくなんて
そんな暴挙に出て良いのだろうか?
と“遠慮”という言葉が一瞬頭をよぎったが、
やっぱり厚かましくも作って頂くことにする。
すると大竹さんが
「でも、倉嶋さんは吐いちゃいますからね」と。
あ。それを言っちゃいますか、大竹さん。
確かに、そうですけれども。
最近、吐かずにいられることがないのですけれども。
でもでも、佐藤さんのマティーニ、呑んでみたいんです。
「今日はちゃんと腸にしまってしまいますから
作って下さい!」
とごり押し。
そんな横暴な願いを聞いてくださる佐藤さんは、本当に優しい方だ。
ごくり。
旨い。
添えられたオリーブをかじり、またごくり。
さらに味に奥行きが出て旨い。
ああ、ちゃんと素面のときに頼めばよかった、もったいない。
と反省。。。


帰宅後、やっぱり内臓の燃えるような熱さで目が覚める。
そしてまたしても全裸で寝ている自分に気づく。
幸か不幸かこの日は夫が出張で不在。
夫の替わりに愛猫たちがあたしの面倒をみてくれていた。
全裸のあたしが風邪をひかないように、
と思ってくれたのだろうか。。。
ぴったりと寄り添ってくれていた。
愛猫の心遣いにじんわりと来るとともに
うっと吐き気が襲う。
でも出てくるのは胃液ばかり。
佐藤さん、ちゃんとマティーニは腸にしまい込むことが出来たようです!
って、そういうことじゃないか。


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腸に酒をしまいこむ女へのコメント一覧


Robbins

古典酒場・編集長殿


コメント、どうもありがとうございました。


当方のブログにも書いたのですが、
実は古典酒場さんのブログは、2、3ヶ月前から私も拝読しておりました。
古典酒場の第1号を書店で見かけた後、どんな本なのかネットで検索
したら「編集長酔いどれブログ」にたどり着きました。女性なのに
あの飲みっぷり・・・感服しております。


>うっと吐き気が襲う。でも出てくるのは胃液ばかり。


私もよくありました(最近は気をつけていますが)。
おかげで胃液が食道やノドを荒らして、胸焼け・喉痛に
悩まされています。 「逆流性食道炎」といって
れっきとした(酒飲みの)生活習慣病なのだそうです。
編集長もどうぞお気をつけください。


さて、古典酒場編集部さん主催のオフ会(飲み会)
などは企画されないのでしょうか?
もしそういう催しがあれば、ぜひ参加したいと思って
おります。


それでは「古典酒場・第3号」を楽しみにしております。

投稿者:Robbins | 日時:2007年08月31日 16:42

『古典酒場』編集部

Robbins様
こちらこそ、コメントありがとうございます。
Robbinsさんも、相当呑み歩いていらっしゃいますものね。
お互い、身体を自愛したいものですね。
とはいいつつ、それでも酒に手が伸びるのは
飲兵衛のサガなのでしょうか。

そうですか、れっきとした病気なんですね。
よかった。
病名がちゃんとあって。
これで大手を振って病院に行けます(笑)。


>さて、古典酒場編集部さん主催のオフ会(飲>み会)
>などは企画されないのでしょうか?
>もしそういう催しがあれば、ぜひ参加したい>と思って
>おります。

お! うれしいことをおっしゃってくださいますね~。
実は、
古典酒場主催イベント、現在企画中なんです。

おもしろいことやりたいと日々企画練っておりますので、
詳細決定しましたら
ご連絡いたしますね!

投稿者:『古典酒場』編集部 | 日時:2007年08月31日 17:07

Robbins

イベント、やっぱりやるんですね? 楽しみです。
安西さんや太田さん、大竹さん、有名ブロガー(浜田さんなど)
の皆さんにもお会いできたらうれしいのですが。

投稿者:Robbins | 日時:2007年08月31日 18:36

『古典酒場』編集部

Robbins様
そうですね~。
できるだけいろんな方が集えるようなイベントを、
考えてみますね~。

投稿者:『古典酒場』編集部 | 日時:2007年09月03日 11:01

なかむら

私もロマネコンティの1951年ものを吐いたことがあります。
その前にも、貴重なワインを何種類もいただいたのですが、正直、その前に飲んだ芋焼酎が血管内をぐるぐる回っており、味は芋の味でした…。出張先で、京都の舞妓さんと一緒に飲んだのですが、その記憶もちょっと曖昧なくらいに泥酔。で、ホテルに戻って…。

およそ、10万円相当を吐いたようです。
あーしらふの時に連れて行ってもらいたかったなあ。もったいない。

しかし、K編集長。女性でゲロ話を赤裸々に開陳される方は珍しいですよ(笑)

投稿者:なかむら | 日時:2007年09月06日 11:52

『古典酒場』編集部

なかむら様
おお~、ロマネコンティ吐いちゃいましたか!
こりゃすごいでございます。
もったいない、もったいない。
でも、吐くってわかっちゃいるけれど、
呑んじゃうんですよねぇ。
こればっかりはやめられない。
あたし、下世話が好きでしてね。
これも飲兵衛にとって共通言語
だと思うのですが、
ほんと、呑みながらの下世話ほど
盛り上がることないですよね~。
恥ずかしいどころか
むしろ勲章的な感じですからね。

投稿者:『古典酒場』編集部 | 日時:2007年09月06日 12:07

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