三代目へと受け継がれゆく大衆酒場


毎号連載している
「名物酒場店主のホッピー子育て奮闘記」
の取材で、
東雲にある「菊水」さんへ。
東雲というエリア、まったく縁が無く、
どういう土地柄なのか、
興味津々で訪問。
産業道路のような広い通りを
トラックなどが行き交う。
工業地帯風にも見えるが、
いまどきの高層マンションもあったりする。
きっと徐々に街の顔が変わってきているエリアなんだろうなあ、
とあたりをきょろきょろ見回しながら到着。


虎ノ門の「升本」のような
向かい合わせの細長い木の机が二列並んでいる。
正統派大衆酒場の雰囲気をぷんぷん漂わせている。
入り口にはやきとんの焼き場もある。
おお、なかなかいい感じ。
「菊水」は、先代の大将が戦後まもなくはじめたという居酒屋で、
工場の3交代の工員さんたちで、
相当の賑わいだったとのこと。
現在は、二代目の大将が後を継ぎ、
三代目の若大将とともに、
お店を切り盛りされている。
工場が移転するなどして、
どんどん客層も変化してきているとのことだが、
かわらず来てくださるお客さんや
親子代々来てくださるお客さんもいらっしゃるとのこと。
「うちは通りすがりに入る店じゃないからね。
常連さんが支えてくれているんだよ。
だから、常連さんたちが飽きないような酒肴、味付けをするように
心がけているんだ」と大将。
メニューも、やきとん、まぐろ刺し、牡蠣フライなどなど。
店主ご自慢創作料理系酒肴ではなく、
日常食べてほっと安心できるような
メニューの数々。
食べる人の顔を思い浮かべながら、
まっとうにお酒と酒肴を出し続ける。
できそうで、できないことです。
三代目の若大将も、きちんとした理念を持ち、
このお店をずっと続けていこうという
熱い情熱をもった方だった。
このご時世に、安い価格を維持しているその心意気。
本当に頭が下がります。
いつまでも、こういうお店は続いていってほしい。


なんてしみじみ感じながらも、
横須賀「中央酒場」以来の濃いホッピーを
漫画家さんから横取りし、
ごくごくごく~っと堪能しちゃいました。
どこのお店に行っても、
意地汚いあたしです。

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