世田谷線沿線をはしご酒

【2007年12月21日】


世田谷線沿線を三軒茶屋から下高井戸まで
はしご酒をしようと、
遠藤カメラマンと三軒茶屋駅で待ち合わせ。
改札入り口から見える夕景のきれいなことといったら。
郷愁を誘われる光景をしばし堪能。
帰宅途中の人で混雑している車内で、
まるでてっちゃんのように
運転席後ろスペースで
車窓にかぶりつき。
実家の熊本も路面電車が走っているのだが、
世田谷線はそれともまた違った車窓。
若林でいったん下車。
よさげな酒場を探して徘徊するも、
残念ながら見つけられず。
徘徊している間に
芯から冷え切ってしまった身体
を叱咤激励し、
次の駅へ。
松陰神社前駅で下車。
と、ここの線路脇に、ちょっと心惹かれるバー発見。
「バッカス」。
店内に入ると、まるでタイムスリップしたかのような
昔懐かしい風情。
老夫婦ふたりで切り盛りしているのも味がある。
ハイボールをオーダーすると
オーナーが
「まずは、暖かいものにしましょうか」と
ホットウイスキー割を作って下さる。
ほんの少し加えた砂糖のほのかな甘みと
ウイスキー本来の甘み、
そしてレモンの香りがマッチして、
優しい風味に。
心も身体もあたたまる味だった。
オーナーの昔語りを聴きながら
ホットウイスキーを飲み干す。と。
「ああ、ようやく顔色戻りましたね」と。
入店したときに、あまりにあたしの顔色が悪かったため、
温めなきゃ!と
ホットウイスキーを作って下さったとのこと。
この心配り。
なかなかできることではない。
本当にうれしかった。
あらためてハイボールを注文。
店内をじっくり観察すると、
なんと、成田一徹さんの切り絵が飾ってある。
そうか、成田さん、ここにもいらしたことがあるんだ、
鼻が利くなあ~。
てっちゃんの遠藤さんとオーナーが、
昔の都電や玉電(世田谷線)の話で盛り上がる。
素朴なお人柄にたっぷりとふれさせて頂いて
名残惜しくも次の駅へ。


遠藤さんが「ここで降りましょう!」と
突然声をかけてきて降りたのが上町。
「車窓から酒場らしき窓枠が見えました」と。
あたしはまったく気づかず。
「ひとまず行ってみましょう」と歩き出す遠藤さん。
あたしもあわててあとに続く。
しばらく歩くと、なぜだか焼酎のボトルが
ずらりと並んだアジア料理屋さんが見えてきた。
残念ながら定休日。
真っ暗な店内。
灯りもついていないのに、よく車内から
「酒場らしき窓枠が!」なんて気づくなあ、
すごい、遠藤さん!
ここでのはしご酒は次の機会へともちこし。
また世田谷線に乗車。


次は、山下駅で下車。
山下駅は、小田急線豪徳寺駅との乗り換え駅。
以前ここでは、「住吉」という大衆酒場と
「祭邑」という焼鳥屋で呑んだことがある。
今回は、せっかくだから別の酒場を探索しようと、
前駅の方へ向かって歩き出す。
道中、ちょっとした露地裏などを見つけると
すいすいとそこへ引き込まれて行く遠藤さん。
やっぱり、好きなんですねえ。
ぽちぽち寄り道しながらたどり着いた先がおでんや。
これまた冷え切った身体を温めようと
あたしは芋焼酎のお湯割り、
遠藤さんは麦焼酎のお湯割りを注文。
は~、暖まる。
おでん種を数種類、納豆の磯部揚げなどを注文。
ようやくひと心地着く。
寒い日のはしご酒は辛い~。
で、ついついあたしの腰があがらない。
杯を重ねるあたしを見かねた遠藤さんが
「まだ終点までたどり着いてないですよ」と忠告。
しかし、軟弱なあたしは
「今日はもうここで落ち着きましょうよ~」とギブアップ。
しょうがないな~と苦笑しながら
遠藤さんもつきあって腰を据えて呑み始める。
遠藤さんの好きなバンド「シャドウズ」の曲がBGMに流れている。
その曲を聴きながらも、
「あ、次の電車が通りますね」と、
電車の音を聞き分けている遠藤さん。
あたしにはまったく聞き取れない。
遠藤さんのてっちゃんぶりに感嘆の声をあげながら、
さらに芋焼酎をがぶ飲み。


満腹になったところで、店を出る。
でも、まだまだ足りない気がして
以前から気になっていた
戦後すぐに始めたという中華屋へ足を運ぶ。
が、残念ながら、クローズド。
ああ~、胃袋がラーメンを欲してる。
逆戻りをして途中にあったラーメン屋へ入る。
ビールにギョウザにラーメンを注文。
やっぱり、はしご酒の〆はこれですね!
世田谷線はしご酒、
結局酒に負けて終点まで行き着かなかったあたし。
やっぱり初志貫徹できず。。。